尋常性疣贅の治療は仙台中央クリニックへ

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尋常性疣贅

医学的にイボのことを疣贅といいますが、尋常性疣贅は、皮膚型のウイルスが皮膚に感染し、イボができる病気です。 皮膚・粘膜の微小な外傷部位などにヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が感染することで発症します。 最も一般的なイボは、このウイルスが感染してできる病変でウイルス性疣贅と呼ばれます。HPVは100種類以上の型が有り、どの型のHPVに感染するかで病名が違い、それぞれ感染しやすい場所や、イボの見た目が変わってきます。
尋常性疣贅で悩む男性

尋常性疣贅の増殖

尋常性疣贅は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)というウイルスの表皮または粘膜の基底細胞への感染が原因です。基底細胞は表皮の一番底部で真皮の直上に有り、ここから表皮の角化細胞が分化していく出発点にあたる細胞です。ウイルスは微小な外傷などから侵入し、この細胞に感染することで、角化細胞の分化とともに、自らも複製されて増殖していきます。ウイルス粒子は角層の脱落とともに外部に放出され、また他の部位に侵入し感染します。

尋常性疣贅の一つのタイプである尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマも、尋常性疣贅の一つのタイプです。性器疣贅とも呼ばれ、陰茎、肛門に発生します。平らで滑らかまたは不規則な質感のデコボコした突起で、しばしば小さなカリフラワーのような様相を呈します。肛門の周囲にできると、しばしばかゆみを伴います。

尋常性疣贅を放置

最初のうちは小さかった尋常性疣贅も、感染した局所でウイルスが増殖を続け周囲の角化細胞に感染を拡げて、徐々に大きさが増してきます。やがて離れた場所にも飛び火して、イボの数は増加して行きます。イボは数が少ないうちは比較的短期間で治癒させることができますが、大型のものや多発したものは難治性となり、他人への感染源として問題になります。できるだけ早期に、治療したほうが良いでしょう。

肌荒れや傷に注意

尋常性疣贅を触ると他の部位にうつることが有るため、できるだけ触らないようにするのが得策です。また乾燥肌で皮膚が荒れている状態や傷ができている場合などは感染し易くなるため、常に肌の状態を良好にしておくことも重要です。

尋常性疣贅治療

イボのサイズが大きい、数が多い場合は、外科手術で対応する必要が有ります。専用の器具で切除する、電気メスで焼く、レーザー光線で取り除くという方法が有ります。イボの周囲に麻酔をして行います。手術は日帰りで可能です。ただし、目に見えるイボを取り除いたからといってウイルスを完全に取り除けたとは限らないので、最低3カ月は経過を見る必要が有ります。
尋常性疣贅の治療を終え喜ぶ男性

尋常性疣贅リスクやデメリット(稀なものを含む)

  • 再発を繰り返す恐れが有ります。
  • 治療を受けた後は再発がないか観察する必要が有ります。
  • 患部の色素沈着が起こることが有ります。
  • 痂皮が形成されることが有ります。
  • 凹みが出ることが有ります。

尋常性疣贅ビフォーアフター症例写真

尋常性疣贅 症例写真1
尋常性疣贅 症例写真2

32歳、未婚。尋常性疣贅除去、包茎手術、埋没茎修正
症例経過:2年前に陰茎の真ん中にイボができた症例です。暫く放置していましたが、次第に増大してきたので、不安になり、仙台中央クリニックに御来院いただきました。診察したところ、陰茎中央部と共に亀頭冠、包皮内板周囲に多発性に尋常性疣贅を認めました。埋没していた陰茎を修正し、余剰の包皮を切除した上で、尋常性疣贅を切除しました。術後は、再発はなく、包茎の改善により審美面も良くなりました。
症例解説:尋常性疣贅は、ウイルスに感染することで起こる性感染症(STD)です。亀頭、冠状溝、包皮内外板、陰嚢にできることもあります。ウイルスに感染すると、潜伏期間3週間から8カ月を経た後、イボ状の腫瘍ができ症状が進むに連れてイボがたくさん集まった乳頭状の形状となり、巨大化することも有ります。まれに、癌に移行することも有り、陰茎癌と関係が深いといわれています。性器やその周辺にイボ状の出来物ができたら、ためらわずに早期受診をお勧めします。術後は傷が目立つリスクが有ります。



尋常性疣贅 症例写真

22歳、未婚。包茎手術、埋没修正、尋常性疣贅除去
症例経過:3ヶ月前からウイルス性疣贅が発生し増悪した症例です。初めは包皮に小さなイボができた程度と認識していましたが、次第に増大、拡大していきました。その進行に不安を感じ、仙台中央クリニックを受診されました。診察の結果、陰茎の余剰包皮にウイルス性疣贅が進行していることが確認されました。陰茎が埋没している為、埋没修正手術を行い、体内に埋没していた陰茎を引き出して、余剰包皮を切除し亀頭を露出しました。多発していた疣贅に対しては電気焼灼法により除去しました。適切な治療を行った結果、疣贅の再発はなく、包茎による見た目の問題も改善されました。
症例解説:一般的にイボと呼ばれる小さな皮膚病変は、発生部位や外観によって診断されます。イボには良性のものと悪性のものが有り、適切な治療方針を決定するためには正確な診断が不可欠です。イボの背後には多様な皮膚疾患が潜んでいることが有るからです。最も一般的なウイルス性疣贅は尋常性疣贅で有り、その他にも扁平疣贅、足底疣贅、尖圭コンジローマなどがあります。特に、陰茎に発生する尋常性疣贅は、拡大、増殖することで陰茎の変形を引き起こす可能性が有ります。相談しづらく、放置されるケースが多いのが現状です。その結果、感染リスクが高まります。自己判断で放置すると、症状が悪化し、取り返しのつかない事態に至ることも有るため、早期治療が非常に重要です。尋常性疣贅の治療では、色素沈着のリスクが伴う場合が有るため、慎重な治療計画が求められます。



尋常性疣贅 症例写真

35歳、既婚。包茎手術、埋没修正、尋常性疣贅除去
症例経過:半年前から包皮にイボができた症例です。一般の医療機関で処方された外用薬を使用しながら経過観察を続けていましたが、小さなイボは治らず、むしろ徐々に大きくなり、亀頭部にも多発するようになったため、仙台中央クリニックにご相談いただきました。診察の結果、包皮内板および亀頭冠に性器疣贅の多発が認められました。陰茎は埋没した状態で、亀頭の露出が困難でした。埋没していた陰茎を体外に引き出し、余剰包皮を切除し亀頭を露出させました。電気焼灼により残存している疣贅を除去しました。術後の傷は目立たず、短期間で回復し、自然な状態になりました。
症例解説:性器疣贅とは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって包皮や亀頭の周囲に発生するイボで有り、性感染症の一種です。通常、陰茎の外側の見えやすい部分に出来ますが、稀に内側の見えにくい部分に発生します。ヒトパピローマウイルスには100種類以上の型が存在し、感染するウイルスの種類によって症状の現れ方が異なります。特定のウイルス型に感染すると、癌のリスクが高まることが有ります。性器疣贅の治療としては、一般的に外用薬が処方されることが有ります。しかし、外用薬のみでは治療に6ヶ月以上を要するケースが少なく有りません。また、イボのサイズが大きい場合や数が多い場合には、外用薬では十分な効果が得られないことも有ります。そのため、疣贅の病変に対して電気焼灼や摘除手術を行っています。外科的治療により病変を直接除去できるため、早期の治癒が期待できます。尋常性疣贅の治療には色素沈着が起こるリスクが有るため、適切な治療計画が重要です。



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